中国のはなし
いま、日本で売られているデジタル・ウォッチを見ていると、この種の製品にとってもはや日本市場は飽和状態です。
メーカーは、すでにデジタル・ウォッチを購入している消費者に、さらに3個、4個と再購入させねばならない状況にあることが手にとるようにわかります。
というのはこれらのデジタル・ウォッチは、従来のものに対して付加価値を加えるために、やたらに機能を増やしボタンだらけとなりつつあるのですが、1個の単価はきわめて安く、市場に叩き売り同然に氾濫しています。
そもそも、いくら日本人が国際化したからといって、同時に世界中の時間が12個所もわかる必要はないのですが、デジタル・ウォッチに限らず、その種のナンセンスなテクノロジーを駆使した製品がいまの日本市場にはむやみにあふれています。
こうした現象を、私はテクノ・デカダンスと呼びます。
しかし、このテクノ・デカダンスを解消するための特効薬は新たな市場の開拓以外にありません。
単純な話ですが、まだその種の製品を持っておらず、それを買ってくれる人があれば、こうした問題は簡単に解決するはずです。