中国のはなし 4
中国政府と海外企業の間では、この特別経済区に対する思惑にかなりの差があります。
まず、中国政府の側からすると、外国のパテントや生産技術を輸入したいのですが、そのために必要な外貨が決定的に不足しています。
そこで特別経済区を作ったのです。
それは、中国が輸出製品を造り、外貨を稼ぎ、新しいテクノロジーを手に入れるためであって、中国の市場を外国の企業に向けて解放しようという意図から発しているものではありません。
中国側のホンネは、あくまで輸出製品を造り、それによって外貨を稼こうというわけで、海外の市場、すなわち日本やアメリカの消費者市場に強く期待しているのです。
ところが、それに対して特別経済区に進出した先進国としては、中国が自国の市場に輸出してくるというのは困ります。
そもそも自国の市場が飽和状態になっており、新たな市場を開拓したいがために中国に投資しているのです。
たしかに中国の労働賃金は安いので、生産原価をさげるというメリットはあるかもしれません。
しかし、そうしたことよりも、10億人という人口を抱える中国市場の可能性のほうに、より大きな期待をかけての先行投資なのです。
この思惑の食い違いが最近ますます明らかになりつつあります。
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