中国のはなし 7
そのようなことが現実に実行されたら、この共産党という特権組織は解体せざるをえません。
商売の才能のある者が自由に結合して好き勝手に経済活動を開始したら、真先に取り残されるのは、この共産党という特権組織にあぐらをかいている高級幹部.高級官僚という支配階層です。
もちろん、彼らは政治的特権を利用して、ビジネスの世界でもまた特権を行使しようとはするでしょう。
しかし、資本主義活動がおこなわれるということは、この共産党の地盤を掘り崩すことにほかならず、長期的に見ると、共産党という特権組織が解体することになってしまいます。
郡小平は、西欧世界に向けて、さかんに「近代化・現代化」をアピールしましたが、実際にこの近代化が徹底したら、彼ら共産党のボスたちは自分たちのもっている特権を失うという皮肉な未来を招来することになるはずです。
現代の中国では、ごく一般の労働者が、50歳になって別荘をもつなどということは夢にすら見ようのないことですが、彼ら高級幹部は、運転手つきの自動車を乗り回し、別荘生活を楽しみ、自宅にはクーラー・カラーテレビ・冷蔵庫が備わり、そしてその師弟を海外に留学させるなどという芸当が簡単にできるのです。