幸せってなんだろう? 3
人減らし、出向、選択定年制など、厳しい決断を迫る問題に、中年は答えを出さねばならない。
ひと昔前なら、一流企業のサラリーマンにはタブーだった定年後の話や財テク、時には転職の話でが話題になる。
それが冗談でもなく、与太話でもない。
"会社ではどうせたいしたことはないらしい"と悟った男同士が家や親、教育、財産、人生のことを少しずつ本音で語り始めているふうなのだ。
「親父が死んで、一五年も独り田舎にいる母がもう七五歳でね」、「少し、余裕があれば、離れでも作り、隣居スタイルで生活したいのだがね」、こんな席も結局、一億、せめて五〇〇〇万円手に入ったら違った人生を送っているがなあ」と言って、お開きとなる。
いくつになっても、会社内での役職は変わっても、人の望みは意外に近く、手の届くちょっとだけ先にある。
つつましく、切実なのだ。
既に不動産を持ち、中年の家庭問題に悩む世代の今後の財産形成・人生設計に大きな影響を与えそうな事件(と言っていい)がいま、不動産の世界に拡がっている。
中国の故事「愚公山を移す」のたとえではないが、本来動かせないはずの不動産を、いとも簡単に動産に移し変えるという魔術が出現したのである。
不動産もやはり財産ですから、本当に運用次第でいくらでも変わるような気がします。