教科書に出てこない偉人たち 2
判検事の中にもひそかにヤミ買して何知らぬ顔で役所に出ているのに、自分だけは今かくして清い死の行進を続けていることを思うと、全く病苦を忘れていい気持だ。」
夫人は早くから「このままでは死んでしまいます」と訴え、「判事なんてほんとにうらめしい」と泣いたという。
また、岳父も「食糧をとどけても受取らないので、一週に一、二度ずつ山口一家を呼んで食事をすることにしたが、そんな計画的なことはごめんだ、とこれさえもことわった」と書かれている。
ここまで徹底的に闇食糧を食べなかった判事なんて、彼以外にいなかったでしょう。