火力の調節
煉瓦の炉にはロストルがありませんね。
わずかに、前方の4センチ程の煉瓦の隙間から風が入るだけです。
ロストルがないため焔が立たないという利点はあるものの、裏返せば、立ち消えしやすい欠点も持っています。
コンロの中では真赤な炭が、炉に移してしばらくすると黒ずんでくる場合もあり、炭の良否の判断にも役立ちます。
火力調節は、ふつう団扇で行ないます。
渋団扇と呼ばれる、大きくて頑丈な赤いうちわですね。
柿の渋を塗った本物のうちわは手にはいらなくなってしまいましたが・・・。
赤い色が手につくような団扇が多くなりましたね。
さて、うちわで炉の左側をあおぐと炉の右側、右側をあおぐと左側に風がまわって火力があがります。
火力を押さえるには、上を左右にゆっくりあおぎましょう。
はやくあおぐと、火力は全体に強くなります。
煙を逃がすためには、左右どちらかの隅から斜めに風を送るといいですよ。
なすびなど、水分の多い物を炭の上に直接置いて焼いた時は、炭が消えそうになります。
そんな時には、ヘアドライヤーのような送風機を使うと、早く火力が回復します。
うちわ1本で火力を調整する楽しみは、ガスや電気のつまみを廻すよりは、はるかに大きいのです。
